暇だ

暇だ。

留年したため、大学は週に3日、少し講義に出るだけだ。
残りの週4日は、まるまる空いている。
空いているが、することがない。
というか、したいことがない。意欲が全くない。

暇だと碌なことを考えない。大学に通う意味だとか、生きる意味だとか、将来だとかについて考えてしまう。
考えたって意味がとても薄いことだ。

たまに友人と会うことだけが唯一の楽しみだ。
意欲がなく、時間が余っていると、人と会うだけが楽しみになる。
老人の気持ちが少しわかった。

もう一つ楽しみがあった。それは病院に行くことだ。
検査を受けられて、人と話せて、なんか楽しい。
これもまた老人のようだ。

こうやって生活を書き出すと、まるで抑うつ状態のような気がしてくる。
興味や喜びの喪失、気力の減退、絶望感や無価値感、全てに当てはまる。
iPhoneのヘルスケアアプリでうつ病リスクの質問表に答えたら、中程度だった。

暇は精神に良くない、と締め括ろうとしていたのだけれど、抑うつ症状の可能性が出てきてしまった。
先生に相談しよう。症状が改善したら、暇も楽しめるのかもしれない。